コータローの投資・資産運用研究

数年前までは、「くりっく365」などの取引と、大半の人が利用していると思われるFX会社などを通じた「相対取引」とでは、申告方法が異なっていましたが、平成24年度分から、両者とも統一され、「申告分離課税」という形で申告できるようになりました。

これにより、申告も簡単になり、また損益通算や繰越控除も行えるようになりました。

さて、FXの取引によって得た利益には、20%の税率が課せられます。これは、累進税率ではないので、利益がいくら多くなっても、一律20%の税率となります。

また、上記でも述べたように、損益通算もできるようになりました。

損益通算とは、利益が出た取引と損失が出た取引とがあった場合に、それらを合算・相殺することができるというものです。

FXは、「先物取引に係る雑所得等」に区分されていますので、同じ区分に入る商品先物や日経225先物などと損益通算することができます。

残念ながら、FXと株式とは区分が違いますので、これらを損益通算することはできません。

また、もし損失の方が多くなってしまった場合は、その損失額を来年度以降に繰り越すことができます。これを繰越控除といいます。

損失を繰り越すことができるのは、最長で3年です。