医薬品を国内で製造・販売するには、厚生労働相の承認を受けなければなりません。
医薬品の承認は、主に以下のような流れで行われます。
開発
↓
基礎研究・非臨床試験(5~8年)
↓
臨床試験(治験)(3~7年)
↓
承認申請・審査(1~2年)
↓
市販
医薬品の開発には多額の資金が必要となりますが、その医薬品が申請した効能・効果を持たなかったり、有害な作用を持っていれば、もちろん承認が下りません。
また、医薬品の申請から承認までにかかる審査期間は、2010年の平均で14.8カ月だそうです。これは、短縮傾向にありますが、それでもアメリカなどに比べると長いそうです。
このように、医薬品業界では、多額な資金が必要とされ、審査に時間がかかるにも関わらず、承認されないというリスクがあります。そのため、医薬品業界の企業は、このリスクを許容できる程度の規模を持つ必要があるようです。
参考資料:
「日本経済新聞」、2012年3月13日
「日本経済新聞」、2012年3月13日