配当とは何か
株「配当(dividend)」とは、自分が出資している(株を持っている)会社に利益が生じた場合に、所有している株数に応じて受け取ることができる、利益の分け前のことです。一般的には、現金で支払われます。
配当は、年に1回か2回受け取ることができます。配当額は、取締役会で決定したものを株主総会で承認することにより決定されます。業績が良いときには配当が多くなり、業績が悪いときに配当が少なくなることが多いです。
したがって、原則的には、利益を上げていない会社から配当を受け取ることはできません。ただし、たとえ業績が赤字でも配当を継続する企業もあります。この場合、企業が積み立てている「利益剰余金」などの剰余金を取り崩して、配当の分配に使用する、といったことが行われます。つまり、財務的に体力のある企業、貯金が多い企業は、たとえ業績が悪くなっても、株主に報いるだけの蓄えがあるということですね。
日本では、多い所で、株価に対して年率4~5%程度の配当を受けられる企業もあります。この株価に占める配当額の割合を「配当利回り(dividend yield)」といいます。これに対し、企業が税引後利益(純利益)のうち配当にまわす割合は、「配当性向(payout ratio)」といいます。
配当で受け取る収入を「インカムゲイン(income gain)」と言います。
また、配当とは別に、会社独自の商品やサービス等を株主に提供する「株主優待」というものもあります。
参考資料:
・日本経済新聞社編、『ベーシック 株式入門』、日本経済新聞社、2006
・日本経済新聞社編、『ベーシック 株式入門』、日本経済新聞社、2006