会社の利益は誰のもの?株主・配当・内部留保の仕組みを解説

株式会社の利益(profit)は、 誰のものになるのでしょうか。

当然、 社長や社員が働いて稼いだ利益だから、 彼らのものだと思いがちですが、 必ずしもそうではありません。

会社があげた売上高(sales)のうち、 経費や税金などを差し引いた 「純利益(net income)」は、 最終的には株主に帰属する利益と考えることができます。

では、 社長や社員の給料はどうなるのかというと、 これらの給料や役員報酬、人件費などは、 経費という形で処理されます。

利益はすべて配当に回されるのか?

さて、 配当が会社の利益から支払われるのは、 前にも学んだとおりです。

では、 会社の利益はすべて株主への配当として支払われるのでしょうか。

利益の大部分を配当に回す企業もありますが、 ほとんどの場合、 配当として支払われるのは利益のうちの一部です。

純利益のうち、 配当として支払われる割合のことを 「配当性向(payout ratio)」と呼びます。

内部留保とは?

では、 配当として支払われなかった残りの部分はどうなるのでしょうか。

その一部は、 将来の事業のために会社へ蓄えられることになります。

これを 「内部留保(retained earnings)」といいます。

この内部留保を使って、 企業は設備投資を行ったり、 研究開発を進めたり、 新規事業へ投資したりするわけです。

また、 内部留保が大きい企業は、 不況や業績悪化にも比較的耐えやすい傾向があります。

株式投資を理解するうえで重要な考え方

このように、 企業が生み出した利益は、

  • 配当として株主へ還元される
  • 内部留保として会社に蓄積される

という形で扱われます。

この考え方は、 株式投資を理解するうえで非常に重要です。