優れた投資家の投資履歴を知ることは、自身の投資判断において有益です。
ウォーレン・バフェットが人生で初めて株を買ったのは、なんと11歳のときです。
バフェットが最初に買った株は「シティ・サービス」
バフェットは、11歳の時に120ドルの貯金を持っていました。それまでに6年間働いて貯めたということです。
そして、その貯金と、姉のドリスとお金を出し合って、初めて株を買いました。
初めて買った株は「シティ・サービス」の優先株。姉と合わせて6株を買いました。
バフェットは3株を保有し、合計で114.75ドルかかりました。
売却益を得るも…
しかし、株価は38.25ドルから27ドルまで下落します。
11歳の子供にとっては、かなりの精神的ダメージだったのではないでしょうか。しかも、姉も説得してお金を出させたわけですから、罪悪感もあったようです。
こういった経験から、資金を提供してくれた人に対する責任感が培われたようです。
「シティ・サービス」の株価は、その後40ドルまで回復しました。そして、その時点でバエットは株を売却し、1株当たり1.75ドルの利益を確定することができました。
普通であれば、収益が出たことで御の字だったわけですが、実はこの「シティ・サービス」優先株は、バフェットが売却した後、202ドルまで上がったということです。
バフェットの最初の投資は、売却益を得たところまでは良かったのですが、利益を伸ばせなかったところは失敗したといえます。
[ref]・グレン・アーノルド、岩本正明訳、『ウォーレン・バフェットはこうして最初の1億ドルを稼いだ』、ダイヤモンド社、2018年(⇒https://amzn.to/3DWEzsJ)[/ref]