FXにおいて、頻繁に使われる用語に「pips(ピップス)」があります。
FXにおいて利益や損失を測るための重要な用語ですので、是非覚えておきましょう。
pips は単位を表す
pips は、通貨ペアの最小単位を示します。
例えば、米ドル/円の通貨ペアのレートは、通常、100円や150円などの円刻みではなく、100.56や150.12など、0.01円(=1銭)単位で動きます。
この場合、米ドル/円におけるpipsは、0.01円(1銭)が1 pips となります。
なお、他の通貨ペアで円が使われる場合も、0.01円=1 pips の場合が多いです。
ただし、1 pips が何円になるかは、FX会社によって異なります。
A社では 0.01円 = 1 pips でも、B社では 0.001円=1 pips という場合もあります。
この辺り、業界全体で統一してほしいところです。
ユーロ/米ドルの1pipsは何ドル?
さて、上記では、米ドル/円の通貨ペアにおける pips を見てきました。
それでは、もう一つのメジャーな通貨ペアである「ユーロ/米ドル」における 1 pips はいくらになるでしょうか。
基本的には、「ユーロ/米ドル」における1 pips は、以下のようになります。
0.0001米ドル = 1 pips
米ドルが後ろに置かれる通貨ペアの場合は、基本的に「ユーロ/米ドル」と同じような形です。
pips の使い方
さて、この通貨ペアのレートの最小単位である pips はどのように使うのでしょうか。
pips は、基本的にどれくらいの値幅で利益を得たか、もしくは損失を被ったかを知るための1つの指標となります。
例えば、「今回の取引で10pips取った!」と言えば、0.10円分の値幅で利益を取ったことになります。
ただし、注意しないといけないのは、pipsだけでは、実際にどれだけの利益・損失がでたのか分からないということです。
例えば、「100pipsの爆益!」と宣伝するような文句があったとします。
しかし、これだけでは、どれだけのロット(数量)で取引したのかを明らかにしない限り、それが1000円の利益なのか、それとも10万円の利益なのか、分からないということです。
あくまで、pips というのは、値幅を知るための指標で、実際の損益額が分かるものではありません。